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脳内桃色領域。常夏前線停滞中。
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赤黒甘エロモノです。長い破廉恥描写有。やっちゃったぜ体位変え。
そして作品自体が長い;;
ごめんなさいorz



成政は金平糖を持って廊下を歩いていた。彼が心底忠誠を誓う男、織田信長に届ける為である。
後ろから忍び足で近付く気配。成政は柄に手を掛けた。
「成政ッ♪」
「失せろ」
成政は後ろから抱き付こうとした男の首に、刀の刃を突き付けた。男は笑顔を凍らせて固まった。
「……お前、反応良すぎだろ……」
ちん、と軽い音を立てて刃を仕舞いながら、成政は軽口を叩くそいつを睨む様に見上げた。
「これ位当然だ。貴様が緩すぎるんだ」
「冷てぇなぁ……なぁ、たまには甘えてこいよ、素直にさ♪」
「……殺されたいか」
眩しい位の満面の笑顔に、殺意で満ち満ちた瞳で返す。
──それが当たり前だった。
ここで素直に成政が利家の胸に飛び込んだら、彼は逆に困ってしまうだろう。
成政はいつも通りにくるりと背を向けて歩き出す。
「おい、恋人置いて何処行くんだよ?」
恋人、という単語が少しくすぐったい。成政は何となく前を向いたまま、殿の下だとだけ言った。

──そう、私が素直になるなんて……



「──……やっぱり、嫌われてんのかなァ」
はぁ、と利家は溜め息を付く。障子の隙間から月が見えた。
俺、アイツに好きだって言われた事無ぇし……。
ゴロリと横になる。腕を瞼の上に乗せる。
「せめて、もう少し位『スキ』を出してくれりゃあ自信付くのに……」
利家は辛そうに呟いた。
「俺だけが、『ダイスキ』なんかな……」
利家は何だかどうでも良くなって、とろりと襲った眠気に身を投じた。



目を開けると、愛しい人が利家の体を揺すっていた。
「ぉ、起きろ」
「ん……うぁ?」
「何を間抜けな声を出して──じゃない、朝だぞ」
成政は一瞬出た辛辣な声音を、心持ち緩めた。……気がした。
しかし利家はそれどころではない様子で飛び起きた。
「あ──朝ぁ!?」
「朝だ。今日も仕事があるだろう? 早く起きろ」
利家は文字通り跳ね起きて、未だかつてないスピードで用意を整え、しかしハタと止まった。
「どうした?」
「何で──お前が俺を起こしてるんだ?」
「そんな事……──……」

──恋人だから、に決まっているだろう

「あ? 何だって?」
「何でもないッ! 貴様には関係無いだろうッ!!」
そう叫んで上げた成政の顔は、真っ赤だった。
訳解んねぇ……。
しかし、成政はもっと『訳の解らない』行動を取った。
「………」
「? コレは……?」
すっと、何かを差し出したのである。成政は顔はそっぽ向けるわ声は出さないわでよく解らないが、兎に角利家に宛てた物だろう。
「…………弁当…だ……」
「弁当?」
「ほ、ホラ上着だ」
「ぉ……おう……」
そう言って(ややぞんざいではあったが)上着を着せてくれた成政は、見られまいと俯いてはいたが、耳まで真っ赤だった。
「………お前、もしかして……」
利家は俯く成政の髪を見詰めた。
「俺の昨日の独り言、聞いてたのか?」
ピクリと成政は反応して、違うとぼそりと否定した。利家は無視して続ける。
「つまり、お前はお前なりに『スキ』を出した行為を取ってみた訳だ」
「……違………」
「朝起こすのも、弁当も上着も」
利家は頬の緩みを抑えられなかった。衝動的に成政の腕を掴み、引き寄せた。俯いていた成政に抵抗する暇などある筈も無く、簡単に利家の胸に飛び込んでしまった。
「な、何をするんだ貴様ッ!」
「成政、素直に甘えてみろよ」
「誰が……ッ!」
成政は暴れるが、利家はより一層ぎゅっと抱き締めた。
「それが一番『スキ』を表した行動だぜ」
「………!」
成政は数秒固まった後、ゆるゆると腕を回してきた。利家は胸元に、成政の壊れそうな位高鳴る鼓動を感じた。そんな成政が可愛くて仕方ない。
利家は唐突に成政の唇に唇を重ねた。舌の先で彼の歯を割り、奥の舌に絡み付く。顔の向きを変え、深く深く咥内を犯しては、軽く吸ったり舐めたりとたっぷり攻め立てる。
すぐに成政は苦しそうな息を漏らし、利家の背中を叩いた。
利家は彼を解放してやった。しかし、その代わりと言わんばかりに彼の胸元を崩し、首に痕を残してゆく。予想通り、成政は抗議の声を上げた。
「馬鹿……ッ何をしている!!」
「なぁ、良いだろ?」
「何が良いだ、この──」
成政が利家を睨みつけようと上げた琥珀色の瞳をじっと見詰めれば、慣れない視線に表情はたちまち不安げになる。
「成政」
意地のみで利家を睨み続けていた、酸欠で潤んだその眼が、僅かに泳いだ。
「貴様……仕事が……」
「今日は風邪ひいたんだよ」
利家はそう言うと、成政の唇に再び食らいついた。
ちゅ  くちゅ
明るい部屋に水音が響く。利家は着せて貰った上着を脱ぎ捨て、成政を畳の上に崩した。
「ハッ……ゃ、待っ──んんッ」
舌を絡めながら、成政のキッチリと着こなした服を剥いでゆく。
見上げる、濡れた熱っぽい眼。数える程しか重ねていない滑らかな身体。
「綺麗だ──成政」
「な何を馬鹿な……あッ!」
外気に晒されてぷくりとなった薄桃色の突起をくわえれば、成政は鼻から抜ける様な甘い声を出した。尖らせた舌の先で転がし、歯を立てて甘噛みをする。
「駄目だ……ゃッ……あぁ……」
「成政……感じやすいんだな」
「……ッ黙……あッ!」
く、と歯に挟んだまま引っ張ってやる。背中を走った快感に、成政は体を震わせた。
「そんな性格だ、俺が初めてなんだろ?」
利家がからかう様に笑えば、涙で満たされた瞳でぎっと睨まれた。
しかし一瞬と保たずに、漏れた喘ぎ声と共に瞼は閉ざされた。利家が布の上から、成政の軽く勃ち上がった欲望を掴んだからだ。
布ごしの緩い刺激に、成政はぞくぞくとした。より一層ソレは硬度を増し、窮屈そうに彼のズボンを押し上げる。
ぐっと強く目を閉ざす。濡れた睫を震わせて、赤い顔の成政は声と息の入り混じった熱い塊を吐き出した。
利家は成政の胸から唇を離した。そして淡く朱を帯びた成政の身体を愛おしそうに舐める。
華奢なのに程良く引き締まった筋肉。へそ周りに舌を這わせれば、成政は女の様な声を上げた。
同時にモノも強く擦ってやる。
「んッ……ハッ、ぁ……止、めろ…!」
「意地を張るなよ……ホラ、イイんだろ?」
「な……何を……」
利家は成政のズボンと下着を一気に下ろした。露わになった成政の自身は、反り返ってビクビクと脈打っていた。
「綺麗な色してら……」
「み、見るなッ!」
成政は怒った様に恥ずかしがって膝を閉じようとしたが、利家は足を間に入れて阻止した。
「折角明るいんだから見せろよ」
「や……ぁ、あん……ん、ハッ…く……」
力の強弱を付け、ソレを擦りあげる。暫くすると、透明な液体が漏れてきた。
ぐちゃぐちゃと、成政の限界が近い事を示す音で部屋に満ちる。しかし成政はもう羞恥を感じる余裕など無くて、利家の与える快感にただ耐えていた。
「…あッ……利…家…も、駄目……ッハァ…ぁ、あぁッ あ──!!!」
耐えきれずに成政は全身を震わせ、背中を大きく浮かせて達した。
利家は汗の滲む成政の額に軽くキスをして、笑う。
「成政、イくの早いって……。そんなに溜まってたのか?」
元々早い体質なのを知っている癖に、利家は意地悪にからかう。
「……ハッ……ち…違……ハァッ…──ッ!」
成政が言い返す前に、彼の口をキスで封じた。舌を弄んでやれば、成政は表情に出そうになる気持ち良さを必死隠そうとする。そして隠しきれなかった快感が表情に混じって、余計になまめかしかった。
「……っぷは…成政、その顔……エロすぎ……」
「……ッな…──ッんゅ!?」
成政の口に、今度は指を突っ込んだ。彼は暫く狼狽えて、躊躇いがちに舐めた。
そうしてねっとりと濡らされた指をソコに滑らした。成政は声を詰まらせる。
ゆっくりと指を挿れてゆく。成政は一瞬ピクリとして、利家の指を吸った。
利家は熱い内壁に吸い付けられたまま指を進める。一旦引いて、挿れて、また抜いて。
だんだん速くしてゆく。その少しずつ犯されてゆく感覚に、成政は圧迫感と共に高揚を覚えた。
「……ッハ……ん、ん……ぁ…」
「勃つにはまだ早いぜ?」
元気になってきた成政のモノを見て、利家は指を引き抜いた。
そして、
「あぁ──ッ!!」
一気に突いた。
成政は大きく跳ね、プライドを忘れて利家の首に掴まった。
利家はゆっくりと動きだす。接合部がぐちゅぐちゅと鳴って卑猥である。
利家は啄む様なキスをした。何度も、何度も。そのうち舌を絡めだす。成政の顎を、透明な雫が滑った。
「…ん…ハッ……ふ、ぅ…く……ハァ……ん……ッ」
利家は成政の熱いナカを掻き回す。彼の弱いトコを狙い、何度も何度も突いてやった。
最初は少しでも口を開けば喘ぎ声が一気に溢れてしまいそうで、黙り込んで耐えていた成政。しかし、唇からどんどん矯声は漏れた。
利家は成政の我慢に気付き、わざと感じる部分からズラして突いた。
「……ぁ…ッく……ハァッ……ん……ハッ……」
成政は利家の楔が感じる所に当たる様に、無意識に腰を動かしだした。
利家はニヤリと笑った。
「成政、腰、動いてるぜ……? そんなにココを突いて欲しいのか?」
「……ぇ……?」
「もっと、感じさせてやるよ」
「待っ……ゃ…ッ!?」
利家は抜ける程引いて、そのまま仰向けに寝る成政をひっくり返した。四つん這いにさせる。
利家は一気に挿れた。
「…ひ……あッ…ぁん…ハァ……ん…くぅッ!」
さっきより深くまで入る様になり、成政は我慢を捨てた。
成政の先走りがポタポタと畳に垂れる。
肘の力が抜け、腰だけ浮く様な格好になった。
「……ぁ…も……駄、目…ッ………ハッ…壊……れ…る…ッ!」
「良いぜ…壊れろよッ」
「…ハァッ……あぁ…ん……ぅあ…ひ……ッん…ぁ…ハ…」
「ハッ…も……限界……。出す……ぞッ」
「…来……て……ッハァ……ぁ……あぁ…ッ…あ!」
「──ッッ!!!」
一際強く深く刺された先で、熱いものが溢れだすのを感じた。成政は女の様に高い声をあげ、体中を痙攣させた。
爪先から頭上に駆け抜けた快感に、成政は利家と共に崩れた。



「………済まねぇ…」
体を綺麗にして並んで寝転んでいたら、利家がそう言った。成政は不思議そうに横を向く。
「無理矢理……襲っちまって…」
済まなそうな顔で利家は成政を見た。成政はフッと笑った。
「本当にな。貴様はいつも強引なんだ。仕事、どうする気だ?」
「ぅ……返す言葉も無ぇ……」
「でも──貴様は風邪をひいたんだろう? 病気の時は我が儘になるものだ」
利家は一瞬何を言っているのか解らずポカンとして、行為の前に自分で言った言い訳を思い出した。
ニヤッと笑う。
「そうそう。俺は風邪なんだ。仕事は休み。──………にしてもよ」
「?」
利家は一層笑った。
「今の成政、素直で可愛いぜ」
「!!!」
成政は今更の様に顔を赤らめて、そっぽを向いた。利家はからかう。
「ずっとそうなら可愛いのによー」
「う、五月蝿い!」
「なぁ、『スキ』って言ってくれよ」
「な!?」
「行動なんかよりずっと簡単だろ?」
「だ…誰がッ!」
「あーもう、その反応が可愛い!」
「~~ッ!! 貴様ッ、五月蝿いと言って──」
「……少なくとも」
ふ、と頭に触れられた。髪に口付け、成政の耳元で利家は囁いた。
「俺は、大好きだぜ──成政」
成政は真っ赤になって、でも静かに、吐き捨てた。
「……恥ずかしい奴め……」
もっと暴言が来ると思っていた利家は少し面食らった。顔は見えないが、耳が真っ赤である。

──そう、私が素直になるなんて……

でも、と成政は背を向けたまま呟いた。
小さく、聞こえぬ程に。

「私も大好きだぞ──利家」

「あ? 何だって?」
利家は聞こえたが、聞こえぬフリをした。成政は振り向いて、ギッと睨みつけた
……様に見えただけだった。

──今なら、『スキ』を出せる気がした

             「へ?」


成政は、利家の唇に唇を一瞬だけ付けた。
すぐに離し、今度は本当に睨んだ。

──今だけ、素直でいられる気がした

──だって

「……これが答えだッ」
「───フッ」
「な、何だ」
「成政……顔赤すぎるぜ…」
利家はニヤニヤとしながら言った。
「可愛い♪」
成政は黙った。きゅっと、胸の奥が痛くなる。

──だって、愛しい人がこんなに側に居るから

利家は何も言い返さない成政を不思議そうに覗いた。
成政は視線を背けた。

──嗚呼、私は

「利家、私は」

──私はこんなにも

「利家が──……」

──どうしようもなく──……

                 「……スキなんだ」


利家は一瞬驚いて、強く成政を抱き締めた。

「………可愛すぎるって」
「ッ、離せ!」
「ずっと──」
「え?」
「ずっと一緒だぜ、成政」
成政は再び胸の苦しみを感じた。
それでも唇に触れた確かな温もりに、瞼を静かに落とした。



──利家、私は……

                  ──………嗚呼……──













コンニチハ。
やっちゃったぜ麗夢です(笑)


初の赤黒破廉恥モノ。しかも初の体位変え。書いてて楽しかったぜ(笑)
でも体位を変えた後がショボいかなー。短いし、もっと描写濃くしても良かったかも。でも長すぎも読んでて飽きるし……(今でも十分長ぇし)
うぅ 精進します(`・ω・´)ゝ


つか、いつもより一層締まり悪いorz
ごめんなさい!!!


次は久しぶりにピュアなの書きたいなー。でも気分で破廉恥に早変わり☆ ってか、ピュアで練ってた筈の話が破廉恥に早変わり☆(←しょっちゅう)
困ったもんだぜ(笑)

2008.9.21(SUN)

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