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脳内桃色領域。常夏前線停滞中。
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赤黒。甘?
恋模様に進展です。本来本家が書く様な感じなんだけど
やっちゃったorz
ごめんなさい……。


雀の声がした。
ゆるりと瞼を上げる。朝一番の陽光が障子に遮られ、淡い、緩やかな光になって
部屋を照らしていた。見慣れた景色。変わらぬ景色。
朝特有の湿気に包まれながら、成政はもぞもぞと布団から抜け出した。
障子を開ける。色素を忘れたかの様に透き通る、淡い淡い水色の空。いつもより、否、何処までも高い所にある様に思う。
その空の低い位置に座る起きたての太陽は、まだ眠そうに柔い光を放っていた。
雲一つ無い、高い高い快晴に、雀の声が溶ける。
風が一陣、成政の隣を駆けた。
「……寒い…」
障子を閉め、羽織りを掴んで羽織る。
今日は珍しく休みの為、いつもの詰め襟ではなく和服だ。殿が休みを与えてくれたのだ。栗もなかを奪ったからだと言う。
「…………」
実際成政は少し落ち込んでいた。昨日、買ったばかりの栗もなかをどっさり奪われた時のショックは半端なものでは無かった。現在軽く寝不足である。
「………」
だが殿は絶対だ。栗もなかと比べるだけ失礼と言うものだ。
だが──……。
成政は思考を中断する。
「──…する事が無い……寝よう……」
成政は実に珍しく二度寝をする事にした。潜り込んだ布団の温もりが心地良い。
何となく、人の暖かさが恋しくなった。

………利家………。

「…って、何故奴が出てくる!? しかも名前呼び……!」
自分の顔の熱さに焦りつつ、成政は無理矢理目を閉じた。



「何て言おう……」
利家はある部屋の前で立ち往生していた。その手には栗もなかの箱。
現在地は成政の屋敷の、彼の部屋の前である。此処まで来たものの、彼はきっと不機嫌な顔で利家を追い返すに違い無い。
──いや、これは俺がアイツの為に買ったんじゃなく殿に頼まれたから買ったんだ俺は何も可笑しい事はしていないしアイツの事を心配したとかそんな気持ちはこれっぽっちも無いんだがしかし──……
つまり、悩んでいた。
その時。

「……利家……」

「へ?」
部屋の中から呼ばれた。しかも下の名で。少し愛しそうに聞こえたのは自意識過剰だろうか。
恐る恐る襖を開ける。目当ての人物は背を向けて寝ていた。
「………佐──」

「利家」

「!?」
胸が高鳴る。その初めて聞く成政の声に、利家は固まった。
驚く。自分にも、彼にも。
おずおずと、利家は声を出した。
「……何だ、佐々……?」
「前田ッ!!?」
弾かれた様に成政が振り向いた。
「な……何故此処に!?」
彼は利家を見たまま、みるみるうちに顔を赤く染め上げ、固まった。
「何だよその顔は……お前が呼んだんだろ、その……」
……名前で、と利家が呟く様に言うと、成政は堪えかねた様に視線を泳がせた。
「何しに来たんだ」
「え? ……ああ、その、前によ、我等の素晴らしき殿が強奪した栗もなかの代わりを届けに……」
「何!?」
さっきの沈黙は何処へやら、成政はぱっと顔を上げた。だが格好が悪いと思ったのか、すぐに視線を外して声を整えた。
「その……貰ってやる」
利家は もなかの入った木箱を取り出す。
受け取る成政を見てクスリと笑う。何だと不機嫌に彼は睨んだが、木箱を受け取る彼は何処か幸せそうだ。
「いや、何でも無ぇ。ホラよ」
「………ありがとう」
「開けて食って良いぜ」
「………」
成政は不機嫌な表情のまま蓋を開けた。沢山詰め込まれた もなかの1つを口に含む。
「……茶も無しによく食えるな……」
利家は口振りは呆れた様子だったが、心持ち緩まった成政の顔を可笑しそうに眺めていた。
ずっと顔を見詰めてくる利家を、成政は睨んだ。
「何だ」
「いや、嬉しそうだと思ってな」
「な、何だその笑顔は…馬鹿にしているのかッ!」
「別に」
ふん、と成政は顔を背けた。だが、実に嬉しそうである。
もふもふと美味そうに もなかをかじる成政。まるで幼子の様だ。
……普通は気付かない位僅かな変化だが、利家には分かった。
──って、何で俺はコイツの顔なんか読み解ける様になってんだ?
はっと利家は口元を押さえる。自分がよく解らない。
──何でコイツの顔なんか見て微笑んでんだよ?
      それに──
利家は成政を再び見た。

──俺達って、こんなに近かったっけ?

成政は利家を見返した。
「「──…ッ」」
ぱっと、何となく目を外す。
──何で顔が熱いんだよ!?
「………悪い。俺、帰るわ」
「ぇ?」
成政の顔を見ず、逃げる様に利家は廊下に出た。名を呼ばれたが聞こえはしていない。
パタリと襖を閉めて数歩進んだが、結局壁にもたれた。
「俺は……」
──何故か言動の引っ掛かる奴だった
──何故か逐一引っ掛かる奴だった
「アイツに……」
──それは、嫌いだからなんかじゃなく──

「惚れちまった──のか」

利家は溜め息を付いた。
──嗚呼、どうしたもんかな……
さっきの成政の顔が目に浮かぶ。きゅっと締まる胸の苦しみの正体が今なら解る。分かるからこそ困る。
利家は溜め息を付いた。

「……まァた面倒臭い相手に俺は──……」
はぁ…

利家は頭を抑えながら歩き出した。























こんにちは☆+'。
睡魔と現在進行形で闘う麗夢ですww


赤黒、やっちゃった……;;
本家で書くべきだよねこんな話!!!orz
ごめんなさーーーい!!!!(泣)
アウトなら書き直すよ!  うん!


   2008.10.19(SUN)
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