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脳内桃色領域。常夏前線停滞中。
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宇喜多直家×明石全登です。麗夢は初めて扱うCPです。
……初めてのCPの癖に破廉恥描写有;;
明石君が悲惨な程キャラ崩れしているので、本家と違うコになってますorz
ご注意を。




「よいしょっ……と」
宇喜多家に仕える可哀想な青年・明石全登は、重ねた敷き布団を押し入れになおして、息を付いた。
現在悪魔──否、主の宇喜多直家の寝室の掃除をしている。本来彼の立場ではしない仕事だが、何故だか指示されたので大人しくやっている。
「えぇと……此処が終わったら廊下やって、洗濯物の回収、書類整理──嗚呼、昼前には秀家様の稽古のお相手をして……」
普段なら言っている間に嫌になって溜め息を付く所だが、現在の全登は苦ではない様だった。機嫌がすこぶる良いのだ。
ふと、放ってあった直家の浴衣を畳む手を止め、唇に触れる。
昨日の事だ。全登の気持ちに対する、主の答えを聞いた。
あの時の柔らかな直家の唇の感触が蘇り、顔が火照る。
「……直家………様……」
愛おしそうに呟く。浴衣に顔を埋める。ふわりと香る、紫煙と、彼の、匂い。キュッと胸の下が縮まって、痛い位だ。
嗚呼、会いたい。
今すぐどうしても会いたくなった。だが全登は仕事を沢山抱えているし、部下が勝手に主人の下へ理由無く会いに行くなんておかしな話だ。
でも。
「直家様──ッ!」
我慢出来ない。あの匂いに包まれて、出来ることならあの人に抱かれ──
なっ、何を考えてるんだ私は!
不埒な妄想を取り除こうと、全登は首を左右に振った。それでも顔は熱くなったままだった。
そもそも意識をしていなかったが、此処は直家がいつも寝ている部屋なのだ。周りの物全てから、彼の匂いがする。煙草のも混じったそれは決して甘いものではなかったが、全登は酔いそうだった。
「だ、駄目だッ」
全登は我に返ってまた首を振る。しかし遅かった。
下半身はしっかり発情している。しかもかなりの状況だ。ヌかなければ元に戻らないだろう。
「………」
昼前の今なら直家は寝室なんかに来ない。此処なら、バレないかも知れない。否、バレない。
全登は恐る恐る袴の上から自分のモノに触れた。少しだけ擦る。
「──ッ!」
もう、止められない。全登は帯を緩め、手を入れた。掴むだけで背中に衝撃が走り、息が上がる。
「嗚呼……直家様……!」
根元からゆっくり撫で上げ、また下ろす。段々速く。段々激しく。
嗚呼、体が熱い。自分の指なのにゾクゾクする。
目を瞑ればあの人が見える。あの人の匂いがする。全登は狂った様に愛しい人の名を呼んだ。甘い、甘い声で。
「…ハァッ……直家様、直家様ぁッ」
先走りでクチュクチュと音が出た。自分でも驚く程早い。周りの環境の所為か。
涙を浮かべる瞳を軽く閉ざし、手に集中する。
もう……出る……ッ!
全登が手のスピードをより速め、目をぐっと閉じた、瞬間。
「呼んだか」
「──!!!」
振り向くと、今の今まで想像していた人物が居た。全登は慌てて濡れた手を抜いて、袴で拭って隠した。
──最悪だ。
一番見られたくない人に見られた。目が合わせられない。
彼は後ろ手に襖を閉めた。
「昼間っから、えらく俺を呼んでたじゃねぇか」
「直家様、こっ、これは──」
「『これは』──何だ?」
直家はキセルを置き、全登の隣に座って彼の涙目の顔を覗いた。直家のネックレスの玉がぶつかり合い、カチャリと音を立てた。
「抱いて欲しいのか?」
「………ぁ……」
何故訊くんだ。答えは明白なのに。
「なぁ、俺を見ろ」
顎に指をかけられる。
「抱いて欲しいか」
紅の瞳の中に自分が居た。息切れをしたままの全登は、我慢なんて出来なかった。
「直家様……」
「何だ」
「抱いて……犯して下さい……ッ」
もう、何もかも解らなくなる程にぐちゃぐちゃにして欲しい。この人によって──。
後半は流石に言えなかった。でも直家は一瞬驚いて、笑みを浮かべた。
「──……何て顔で何て事言うんだよ……お前は」
直家はそう言って唐突に唇を重ねた。舌を入れ、乱暴な程に、ただ激しく。
「……んッ……ふ……!」
絡み合う2人の舌。粘着質な音と漏れる声が入り混じる。最早どちらの唾液か判別付かない。自分でヤっていた所為か、直家の口と自分のそれの温度差がハッキリと分かった。
「……ぁ……直家様……」
夢見心地な声。直家は素早く、でも優しく全登の着物をはだけさせた。前を大きく開け、袴を膝下まで下ろす。脱げかけなのがまたそそらせた。
全登の反り返るモノを見て、直家はSっぽく笑う。
「もうトロトロじゃねぇか」
「ひ──!」
いきなり触られて、全登は悲鳴に近い声を上げた。
「ゃ……やっぱり……ぁ……ハッ…駄目……ハァ…です…ッ……!」
「何故だ?」
直家は濡れに濡れた全登のモノを弄りながら訊く。
「……昼…だから…見え……ぁ…ハッ……恥ずかし……ゃ………!」
涙目で言う全登。直家はふんと笑った。
「今更止めれねぇ癖に。ホラ、限界だろうが?」
直家は指先を全登のモノの穴に入れた。ひっ、とまた全登の喉の奥で鋭い声が出る。そのまま、固くなったモノごと細かく震わせた。身体を貫く痺れに、全登は濡れた声を上げた。 「……ゃ…あぁ……ハァッ……くぁ……ハァ…ッん……ぁ、あ…ぁああ──!!」
限界を超え、自分と直家の腹に白濁色の液体を盛大に降りかける。肩で息をする全登。
「随分と吐いたな」
直家はニタリと笑って、全登をしげしげと眺めた。全登は恥ずかしそうに足を閉じた。
「ゃ……ハァ……見ないで……下さ……」
「見せろ」
ぐいと全登の太ももを掴んで開く。
「俺だけに見せろ」
「……や……ッ」
「『や』? ほざけ。お前──」
唐突に、直家は全登のソコに指を入れた。
「あッ!」
「──見られて興奮してんだろ?」
直家の指は少ししか濡れていなかった為、潤滑油の足りない内壁が吸い付いてきて、卑猥だった。
熱を持ってゆくソコ。全登は刺激に耐えきれなくて、固く目を閉じて声を漏らした。
不意に、低くて綺麗な声が自分を呼ぶ。
「明石」
これだけでゾクリとした。
「は……い……?」
直家は、薄く目を開けた全登に口付けをした。当然の様に舌を入れて。全登はただでさえ苦しい息が続かず、直家の指の動きに快感を抑えきれず、眉根を寄せた。それでも彼のキスや指はあまりに気持ち良くて。全登はとろけそうだった。
明るい部屋に響く水音と息切れの音。
それが凄く扇状的で、全登のモノをまた起き上がらせた。
ぷはっ、と唇を離す。涙で滲む視界に浮かぶ、最愛の人。全登は幸せだった。
直家は全登の首に顔をうずめ、痕を残してゆく。1つ、2つ3つ……。段々位置を下げてゆき、胸の突起を噛んだ。それを鋭く尖らせた舌で転がして、ソコを何時の間にか2本に増やした指で掻き乱す。全登は熱い身体をビクビクとさせながら喘いだ。
「……あ…ッハ……ん……あん…ゃ……ハァ……くぁ……ん…ッ!」
「凄ぇなお前……俺の指に吸い付いてくる」
直家は乳首をくわえたまま、からかう様に笑って見せる。じわじわと広がるソコに、3本目をねじ込んだ。
「……ひッ……ハァッ……あ…ぁん……ハッ……な……家、様ぁ……!」 全登は涙目で直家を見た。
「……も…下さい…ハァ……ん……貴方を…早く……!」
直家は驚いたが、すぐに指を引き抜き、中途半端にズラせていた全登の袴を剥ぎ取った。大きく足を上げ、己のモノを取り出してあてがう。
「あんまりそんな顔で煽るな……。じゃねぇと俺も、」
「──ひぁあ──ッ!!」
「……我慢出来なくなる……」
無理矢理突き上げた。ビクンと全登が跳ねる。直家の首にすがる様に腕を回す。
涙を流して全登は鳴いた。
「……ぁ……あッ……ハ……直家…様の……おっき──ッゃ…もう動……あぁッ!」
全登は苦しそうに眉間に皺を寄せた。
「…ハァッ……も……駄目、ですぅ……ぁ……んぁ……ッ!」
「……ハッ…何が駄目なんだ? 散々誘っておいて……。感じてんだろ?」
直家は強く激しく突き回した。カチャカチャと、リズミカルに彼のネックレスが音を立てる。
「……ぁッ……あ…ッぉ家……様ぁ…ッハァ……!」
「ッ、ハッ……何だ」
「……ハァ…ん……直家様……ッふぁ…好き……ッです……」
真っ赤な顔で、涙を零す瞳で全登は直家を見上げた。直家は言葉を一瞬詰まらせる。
「──ッ!! …ハッ……また……ぁ……大きくなって……!?」
「馬鹿野郎……自業自得だろうが……。……あんまり煽るなっつってんだろ……」
照れたのか、直家は顔を赤らめて眉間に皺を寄せ、ボソボソと喋った。
「俺も………好きだ」
2人はまたキスをした。動きながら絡めた舌は無駄に音が出る。それがまた新鮮で、2人を限界に近付けた。
「……ぁ……あッ……も……どうにかなる……ッ!!」
「なっちまえ」
何時の間にか見つけ出されたイイ所を突かれ続け、全登は狂いそうだった。
衣擦れや肌のぶつかり合う音がいやに大きく聞こえた。
「…ぁッ……ハ……直……家、様ッ……ぅ……んッあ……あ、あぁッ…ぁああ──ッ!!」
「……ハッ……全……み…ッぁ、ん──!!」
全登は、愛しい匂いに包まれながら達した。


「痛(つ)ッ……」
全登は鈍く痛む腰をさすりながら書類を整理していた。もう夜中だ。眠い。
ふるふると首を振って眠気を飛そうと試みた。しかし効果は全く無い。嗚呼眠い。
不意に。
「明石ー」
気だるい呼び声が聞こえた。
「は、はいッ」
眠気など何処へやら。全登はパッと立ち上がって、駆ける。

その顔には、微笑みが浮かんでいた。






















ハイどーも。久し振りです麗夢です。
俺的に長いブランクが在りました……;; 前の執筆から12日も経ってますからね。12日ですよ!? 約半月! 何してたんだ俺ッ!



兎に角、初めてのCP……。……。……やっちまった。ヤっちまったよ。こんな予定じゃなかったのに(泣)
前フリ短ッ! 締まり悪ッ! つか明石オナニーて! しかも言動がいちいちHENTAI☆ すみません...orz
ホントはもっとピュアなの書き上げてたんですが、何か師匠のSS見て「ぁ、直家様キャラ違う……」ってなりまして。で、最初の数行以外書き直したらこんな事に。すみませんッ! 何故だ……俺の根が破廉恥だからか……?(1000パーそうだよ) 俺には珍しく長いし……。ダラダラと何かゴメンナサイな一品orz

そもそもこの時代のお屋敷に“寝室”て在るのかしらん?? まぁ無かったとしても、そこはご愛嬌って事で(死ね)




下はオマケ。















「弥九郎ー」
「ん? あぁ、秀家様、どうしました?」
「父上と明石さんが居ないんだ。ねぇ、見なかった?」
明石さん、僕の稽古見てくれるって言ったのに──と、秀家はしょぼんとした。
「さぁ、見てませんが……。一緒に探しましょか?」
「えっ、良いの?」
「ええ(何ーんか嫌な予感するし……)」
「ありがとッ」
パッと笑顔になって、秀家は廊下に飛び出した。行長は付いて行く。
「父上ー、明石さーん」
……ん?
行長は立ち止まった。
──チュク、ジュ...
卑猥な水音がする。
──……ぁ……んッ……
熱っぽい声がする。
これは、この先の直家の寝室からか。
もしかしてコレ……予想的中なん?
邪魔をすれば確実に殺される。行長がそう直感した、瞬間。
「ん? 声がする……? 父ぅ──」
「駄目ぇぇえぇえッッ!!!!」

寿命が縮まらない内に逃げ出したいと切に願う行長だった。


   2008.6.21(SAT)
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