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脳内桃色領域。常夏前線停滞中。
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alcohol in(宿敵)の直家様主従視点ver。
破廉恥な上に長いです。

「おー来たか。加藤清正だな? 座れ座れ」
直家が声をあげた。全登は入り口を見た。
漆黒の髪を後ろで高く結った、綺麗な青年である。お堅い雰囲気があるものの、美人だと言っても不自然ではない。
秀家が声をかけた。
「貴方が加藤さん?」
「………はぁ」
「弥九郎から聞いてるよ。とても可愛い人──」
「わー! 秀家様、もう良いですッ! 僕が相手しますから」
必死に行長が遮った。まぁ、可愛いと言われて気を良くする男は居ないだろう。

しかし直家の声により、全登の思考は停止した。
「おい下僕2号」
「は、はい?」
「つまみをもっと持って来い」
「ぁ、ハイハイ」
全登は台所に向かった。


止めても手伝うと言った秀家と一緒に枝豆とお酒を運んできた全登は、自分の失態に気が付いた。
私とした事が……まだ加藤さんにお酒出してないッ!
給仕係がすっかり付いてしまった全登は思ったが、行長が清正の頬に触れているのを見て、パッと目を離し、どぎまぎしながら君主の命令を優先させて枝豆を盆から下ろした。
まったく、場所を選んでほしいものだ。
「あれ? ねぇ、あの瓶って何か入ってたよね?」
「ぇ?」
秀家の声に全登は一瞬固まって、絶叫した。
「あぁあーー!!」
「おい、お前邪魔を……」
直家の呆れた様に止めた声は、全登には聞こえていなかった。
「そ、その瓶の中身、どうしました?」
「水やろ? それなら清正ちゃんが飲み干した」
「あの……かなーりキツいお酒だったんですが……」
「ぇ?」
行長は声を上げた。
「まだ試供品なんで名前も無いんですが……アルコールの度合いはかなりのものです」
「ちょ、清正ちゃん確かお酒弱かっ──清正ちゃん!?」
「………」
下の名は清正と言うらしい彼は、くたりと行長の足に倒れた。全登は焦って、助けを求める様に直家を見た。しかし主は呑気に面白そうに眺めている。
再び視線を戻すと、清正が行長を見つめていた。珍しく行長が戸惑いの表情を浮かべている。全登が見ていて良いのかと困っていた瞬間だった。
「──ッ!」
「わお」
隣で楽しそうな声が上がった。
唐突に清正が行長にキスをしたのだ。
「ひ、秀家様ッ!」
焦って全登は秀家の目を塞いだ。
清正が再び熱烈な口付けをする。見ている全登の方が恥ずかしい。
だが、行長の表情から察するに、いつもの清正ではないようだ。酔っているのか。
何処か冷やかす様な口調で直家が言った。
「おいおい下僕1号。よそでやれよ」
「……ッぷは、そんな事言われても……」
「ゆきながぁ、キスゥー」
「待って、清正ちゃ……ん!」
「ひ秀家様、夜も遅いですし向こうへ……」
「ぇ? 何? 明石?」
全登は秀家を避難させる事にした。
彼の部屋に連れて行き、頭を撫でた。
「ねぇ、まだ眠たくないよ」
秀家は不服そうだ。
「すみません秀家様。明日の稽古、いつもより付き合いますから今日はお休み下さい」
「本当に?」
「えぇ」
輝く瞳で訊く秀家に癒やされながら、全登は微笑んだ。


全登が戻ったとほぼ同時に、行長は立ち上がった。
「すんません! 今日は僕帰──」
「書斎だ」
「え?」
「俺の書斎に筆を忘れた。取りに行け。勿論今日は俺は酔いつぶれてるから明日届けろ。分かったら行け!」
「……! ありがとうございますッ」
行長は、彼の首に顔を埋める清正を抱き上げて、書斎へ向かった。全登は何となくムッとした。
「優しいんですね」
「何だ、嫉妬してんのか」
息子が居なくなってキセルを取り出した直家が、片眉を上げておどける様に尋ねた。
「いえ、別に」
「俺に優しくされたいのか?」
何故訊くんだ……。
「別に」
「俺に特別扱いされたい訳か?」
嗚呼、素直になれたらどんなに楽か。
「……別に」
直家の余裕の笑みが腹立たしい。それでも、紫煙をぼんやりと見る彼の目に魅せられる。長くて、艶のある睫──。
「痛ッ!」
「な、直家様!?」
急に直家がその目を押さえた。左目だ。
「多分、ゴミが……取れ」
「は、はい」
失礼しますと、全登が彼の目を覗き込んだ、その時。

ちゅっ。

「なーんてな」
「ぅ、嘘だったんですか!」
「嘘じゃねぇ冗談だ、冗談」
くつくつと笑う直家。全登は顔を真っ赤にさせた。でも、先ほどの様な苛立ちは無かった。
「特別扱い……感謝しろよ?」
「……直家様……」

 そう笑う貴方があまりに綺麗で
    やっぱり私は魅入ってしまう……

「って事で、お返し」
「へ?」
「俺からの特別扱いだぞ? お前、まさかタダとは思ってねぇよな?」
……さっきの私の独白返せ!!
全登は直家が当たり前の様に出して揺らした手のひらを睨みつけた。
嗚呼、いつもこの人相手だと肩透かしを食らう。
「何も無ぇのか? じゃあ──」
グッ、と。肩を押された。
「──あっ──?」
「身体で払え」
全登は文字通りあっと言う間に押し倒されていた。驚く全登に、直家は笑って見せる。
「な、直家様ッ……駄目ですッ」
「何故だ?」
「何故って……」
全登が困っている内に、素早く帯は緩められ着物の前は開けられた。
直家は胸の突起を噛んだ。
「ッ……ゃ、止めて下さ……あッ」
「お前は喜んでる様だが?」
「そんな事無──ッん」
直家は全登モノを直に掴んだ。全登が跳ねる。
「ホラ、『お前』は喜んでる」
「ゃ、あぁッ」
「もっと鳴いてみろよ。ホラ、聞かせろ」
直家は全登の耳に甘噛みをして、首にキスをした。
「……ハ……駄、目……恥ずかし……ッハァ……灯り、を…消して下さ──あぁッ!」
直家は言われても尚全登を眺めていた。無駄に沢山設けられた灯りに、全登の朱を帯びた肌が照らし出される。
十分見た後、甘い声を漏らす家臣の唇を奪って、ねっとりと犯していった。乾きかけた全登の舌に舌を絡めれば、粘着質な水音が鳴る。
ゆったりとした口付けとは対照的に、両の手は全登を激しく攻め立てた。
口内を舐め尽くして、舌を頬へずらし、首を舐めた。
少し顔を離せば、とろけかけた全登の瞳が居た。見つめ、直家はその低く美しい声で甘く囁く。
「全登」
全登はぞくりとした。
 嗚呼、この声が
直家は全登のモノを強く激しく擦り上げた。赤く大きくなった胸の突起を強く噛む。
「……ぁ…あ……ハァッ…直家……ッ様」
  自分だけに向けられるこの声が大好きで、愛おしくて
「ハッ……駄目……ハァ……んぁ……私ぃ……んッ、あ……ッ!」
 もう
「ホラ……全登……」

   狂いそうだ

「ぁ…ああぁあ──ッ!!」
全登は直家の手の中で爆ぜた。
一瞬で全ての神経が麻痺する感覚。全登は荒い息と激しい心臓の音を聞きながら、快感を噛み締めた。
だが直家は軽くキスをして意地悪に笑った。
「今日はえらく早ぇな……見られて興奮してんのか?」
全登は口を開いたが、直家は反論の時間を許さずまたキスをして、舌を絡める。
全登は苦しげに眉を寄せた。
「……ふ…ぅ……ん」
甘くて高い声が漏れる。どちらのものとも言えぬ唾液が全登の唇の端から垂れた。
長々と絡めて離せば、銀色に輝く糸が引いた。
直家はまだぼんやりしている全登の口に、さっきのキスの様に指を3本入れた。
全登もそれがまるで直家の舌の様に、愛しそうに舐めた。
「フ……煽ってんのか、お前……」
「………?」
「顔、エロすぎるぞ」
直家はそう言って全登をうつ伏せに転がして、腰だけ上げさせた。中途半端に下がっていた袴を脱がし、全登の温かい唾液で濡れた指を入れた。第一関節まで入れ、抜いて、一気に挿れる。
「……あッ! ……ひ…ゃ……ハッ…あん……ッ」
「熱いな……やっぱりいつもより感じてんだろ?」
「ち……違いま──やぁッ!!」
全登のイイ所なんて覚えている直家は、そこを何度も掻いた。全登は毎度身体がビクビクとする。
「…ゃ……あ………んッ、く……ぅあ…ハ……あ…!」
「気持ちイイか?」
「……き…訊かないで…下さ……ハァッ…ぁ…ッ」
指を増やして掻き乱す。本来何かを入れる部位では無いというのに、全登の体内は直家の指を喜んだ。
しかし直家は指を引き抜いた。だが己のモノを取り出す訳でもなく、直家は意地悪に笑ってみせた。
指を抜かれて物足りないとヒクヒクする全登のソコを、より指で開け、覗く。
「こうすると、灯りのおかげでナカがよく見えるなァ」
「──なッ!」
直家のわざとらしい口調の台詞に、全登は絶句した。
「嗚呼、赤い内壁が物欲しそうに動いて……まるで生き物みたいだ」
「み、みないでくださいッ!」
顔を真っ赤にして、まだ呂律の回らない口調で抗議する。
「ふっ……可愛い、全登」
直家は笑って開閉する口に唇を付けた。全登がもう赤くなれない顔を赤くした、
瞬間。
直家がそそり立った自分のモノを取り出し、あてがった。
ズッ
「──ひぁッ!」
少ししか入らないので一度引き、また入れる。
形容しにくい圧迫感。熱くて脈打つ直家のソレは全登のより大きくて、苦しい。
「……ッ……全登、力を抜けッ」
「…ひ…ぁ…ハァッ……ん……ッ…」
返事が出来ない。全登は畳に爪を立てて、ただ息を吐いた。
自分の奥までゆっくりと到達した直家は、間髪入れずに動いた。
「……ゃ……あ、待っ……ハ…直家……さ…ま……ん…ハァ…ッ」
「ッハ、誰が待つかッ…」
「……あぁ…ッ……ハァ、ッん……く……直家様ぁ…ッ!」
「ハ……全登……ッ」
声が音が漏れては広い室内に溶けてゆく。
直家は全登の感じる所を何度も突く。全登の圧迫感は快感へと変わりつつあった。その証拠の様に、全登のモノの先は濡れていた。
「ッ……全登……──ってオイ、呼ぶ度に…締めるな……ッ」
「…ハッ…ぁ…ん……き………ハァッ……」
「ぁ? …ハァ……何か言ったか……?」
「……直家様……ハッ……好き…ですぅ…」
「──! フ……えらく……余裕じゃねえ、かッ!」
「ひ、あぁッ!」
一旦直家は抜けそうな程引いて、思いっきり弱い部分を突いた。全登は堪らずビクリと跳ねた。
余裕なのはどっちだ。息切れが混じっているものの、普通に会話が出来ている直家に比べて、鳴くしか手が無い自分が悔しく思えた。そして自分も好きだと返してくれなかった事に寂しさを感じた。
しかしキモチとは裏腹にカラダは絶頂を迎えようとしていた。
「……ぁッ……あ…ハァ……も…駄目ぇ…ッあ……ッ!」
「……ッく……ん…俺も……そろそろ限界だ……ッハ……出すぞッ」
「……来て……下さ…ぁ……あッ──あぁあぁ──ッ!!」
全登は一際強く突かれた自分の最奥で、熱く広がるものを感じたのと同時に、達した。感覚を失い、ぐらりと視界が泳ぐ。
意識を手放す直前、優しいキスと一緒に、大好きな声を聞いた気がした。

「……俺も好きだ……全登……」



「よぉ下僕1号」
「ふぁッ!?  ど、どないしたんです?」
翌朝、行長は廊下で突然かけられた声に驚いて振り向いた。そこには笑う主の姿。
「昨日は楽しめたか?」
「ぁー……はぁ、それなりに……お陰様で……」
「まぁ、あそこまで効くと思ってなかったがな」
「お酒ですか? えぇあれ程弱いと思うてませんでした」
「あれは酒じゃねーんだ、実は」
「へー……って、え!?」
「ぃゃ、ちょっとした出来心でな? あれは所謂媚薬なんだよ」
「何てモン入れてんですか!!」
「まぁ良いだろ? 楽しめたんならよ」
あれは確か即効性はあっても持続性はあんまり無ぇしな、と笑う直家に、行長は逆に意地悪く笑ってみせた。
「ぜんとーちゃんに使う気だったんでしょう」
「………どーだろな?」
直家は紫煙を吐いて、歩き去った。
えらく惚れ込んだなァ、ウチの黒いご主人様も……。

行長も急に愛する人に会いたくなった。
今夜清正を訪ねようと決めて、仕事を片付ける為に自室へ向かった。






















はいはいどーも、麗夢です。
時間が足りないのに書いちゃいました。世間一般ではこれを現実逃避と呼ぶらしいです。(他人事だなォィ)


イベント1週間前だ。原稿3割も出来てない...orz
でも決して落ちませんよ!! 人間信じれば出来るのです!


と、そんな事を言ってても、破廉恥の衝動はあるものですね。物凄い破廉恥が書きたくなる衝動。それでも我慢してたら爆発しちゃいまして、こんな事に。如何でしたか;;
最初は ver2 は無かったんですが、途中で「ぁ、コレ直家様と明石君2人きりになる」と気付きまして、やっちゃいました。えぇ、ヤっちゃいましたよ。
まぁこれでスッキリした気分で原稿に──気ままに気まぐれに気の向くままに、とはいきませんが──取りかかれます☆+'。

でゎ。

      2008.8.18(MON)

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