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脳内桃色領域。常夏前線停滞中。
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前田利家×佐々成政。麗夢にとっての初CPです。

お互いまだ好きだと気付き出す頃です。
甘くもエロくもない珍しい感じ。

慣れてない感じが見え見えな雰囲気の拙い物です。




「………」
「な、何だよその目は。好きなんだろ、栗もなか」
「………」
「見返りは求めねぇって! だからその疑いの眼差しを止めろよ!」
利家は呆れと怒りの入り混じった顔をした。
何で俺コイツに栗もなかをあげたくなったんだろう。
そう、利家は何となく成政の為に買ってしまったのだ。
利家が頭を捻っている間も成政は黙って利家を見ている。
「………」
「しつけーな……理由なくお前の好物を俺が持ってきちゃ駄目なのか!」
「………貰ってやる」
こ、高圧的ー!!
利家が心の中で叫ぶ中、成政は利家から木箱を受け取った。一瞬表情が柔らかくなった気がした。
「古くはないだろうな?」
「どんだけ怪しむんだよ!」
「いや、お前が無償で物を渡すなど考えられん……」
………。……きっと気の所為だ。コイツの表情が緩む訳が無ぇ。
利家は前言撤回しながら必死に怒りを鎮めた。
だがこれ以上居たら殴りそうなのでお暇させて頂こう。
「じゃ、俺は行くわ」
「……。………待て」

──それは、きっと目の錯覚

「……その……茶くらい飲んでいったらどうなんだ……」

──だってすぐに向こうを向いてしまったし

「……お前が持って来たのだから……喰う権利はある……」

──だってコイツだぜ? きっと、

「………待っていろ……」

──きっと、向こうを向く寸前、
一瞬顔が赤いように見えたのは、目の錯覚だ
                         そう、錯覚──


「ありがと」
「……構わん」
座卓を挟んで向かい合う。
成政が屈む時にチラリと見えた形の良い首筋と鎖骨。ドキリとした自分に驚きつつ、誤魔化す様に茶を啜る。
「ッ熱!!」
「何をしている」
「な、何もねーよ」

暫く沈黙が続いた。もなかを食べる音と蝉の声が響く中、利家は話題を探していた。
しゃ……喋る事ねぇ……!

それは唐突だった。
「今鳴いているのはアブラ蝉だな」
「ぇ? あぁ、まぁ、そうだな」
「ミンミン蝉は山にしか居ないらしい」
「……へぇ」
「………」
「………」
……いや、だからどうしたッ!?
会話の意図が掴めなくて、利家は怪訝な顔で目の前に座る男を見た。
「………」
「………」
「……畳は」
「はい?」
「畳を代えるのは高いのだろうか」
「あー、結構すんじゃねーの?」
「そうか」
「………」
「………」
何なんだよ一体!!!
堪らず利家が声を出した。
「……あの」
「何だ」
「何が言いたいんだ?」
「………」
成政は初めて見る表情をした。僅かだが不安げで、何処か恥ずかしそうな顔。これも錯覚だろうか。
少しの間を置いて、これまた初めて聞く細い声を出した。
「………お、お前が」
「?」
次は叫び声だった。
「お前が普通に喋りたいと言うから喋ってやってるのではないか!! もッ文句あるのかッ!!」
目の錯覚とは思えない程顔を赤くして。視線を泳がせて叫ぶその顔に釘付けになったのは──きっと驚いたからだ。
そう、きっと。

──だって……コイツなんだぜ?

「何を呆けているッ。ひ人の顔をじろじろ見るな!」
「うぉわッッ!!!」
光が一線。寸前で避けたものの、鼻先に鋭い痛みを感じた。
「あ、危っぶねー!!  だからって刀を抜く事ァねーだろ!」
「五月蝿い五月蝿い! 失せろ帰れ!!」
信じられない位乱れた刀筋。信じられない位赤い顔。
「うわッ、止めろッ!! 振り回すな!」
「ッ!!!」
必死の思いで成政の手首を握って、刀を取り上げた。少し荒い息で成政はこっちを睨んだ。

──………!

すぐに向こうを向いた彼の顔が網膜に焼き付いた。
赤い頬、軽く乱れた髪。そして、意外と長い睫の中で揺れる琥珀色の綺麗な瞳。
しかし暴れながら飛んできたのは、棘のありすぎる言葉だった。
「は、離せッ。馬鹿がうつる! 汚れる!」
「そ、そこまで言う事ァ無ぇだろ!? ったく、やっぱり俺の錯覚だったぜ! お前が可愛いだなんて!!」
……って……何言ってんだ、俺!!
利家は顔を赤くした。だが彼は、混乱する頭で気付いてしまった。
成政が凍った様に抵抗するのを止めた事。そして耳まで真っ赤になって、利家に聞こえる程心臓を鳴らしていたという事を。

次の成政の発した声は蚊の鳴く様な声だった。
「……離せ」
そして成政は逃げる様に去った。利家は成政が居た所を呆然と見詰めていた。


夕暮れ時。成政はまだ高鳴る鼓動が聞こえないフリをして、居間を覗いた。
居ない……。
成政はほっとして入った。ズレた座卓の上に栗もなかと刀が放置されている。
成政は何となくもなかを手に取って、ぱくりと食べた。
………こんな味だったか……?  否、それ以前に味が分からない……。

───お前が可愛いだなんて──。

耳に幾度となく響いた台詞にまたドキリとして、もなかを喉に詰まらせかけた。

もなかはただ、甘かった。




















どーも。麗夢です。
キャラをよく知らないままに書いちゃいました。
多分キャラ間違えてる...orz  すみません;;
タイトルは「錯覚」の英訳。適当だ...


てか衝動は解消出来た筈だったのに;;
嗚呼、続き書けたら良いなぁ☆+'。


今回はあとがきのネタ無いので終わりにします♪

      2008.8.19(TUE)
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