脳内桃色領域。常夏前線停滞中。
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紫焔様宅「Novels World」より、フリー小説を強奪してきました!
此処の長浜の可愛い空気が大好きです!
此処の長浜の可愛い空気が大好きです!
たまのクリスマス位、喧嘩無しですごしたい、と。思うだけならただだろう。
ならば、叶えてみせよう。耐えてみせよう。
クリスマスは喧嘩なし!
ゆっくりとした時間が流れていく人ごみの中、歩く人だけが進む速さが違うように感じる。
「……なんで俺達が買い物当番だよ……」
「つべこべ言うな。市松。さっさと済ませるぞ」
人ごみを歩くコートを羽織り、防寒対策ばっちりと言った福島正則と薄めのコートを羽織り、手袋をつけているだけの加藤清正。
電飾があちらこちらに飾られ、人ごみの中にはカップルが多い中、彼らは男二人、ただ目的地に向かって歩いていた。
「……なんで俺達が……」
「二回目だ。それ以上文句言うな」
「だってよお虎ー」
「じゃんけん負けたんだから文句言うな」
二人は――と言っても主に正則の方だが、愚痴をこぼしつつ、スーパーへと向かう。
「で、何買うんだっけ?」
「えーっと、苺に……」
二人はスーパーでメモに書かれたとおりの物を次々と買い物籠の中へと放り込んでいく。
「こんなもんか?」
「そんなものだろう」
二人は会計を済ますと、寒々しい黒い空の下へと戻った。
「うー……寒いな……こんなに寒いと雪でも降りそうだ」
「良いじゃないか。雪が降ればホワイトクリスマスだ」
雪を楽しみに待つ正則と寒ければもっと着込めば良いのにと思ってしまう清正。
そう今日はクリスマス。その為の準備に必要な物を買いに二人は寒い中歩いて此処まで来たのだ。
「天気予報じゃ降らないとは言ってたけどな」
「そうじゃなー降って欲しいなー」
何時までたっても子供な正則と、何処か冷めてる清正なのでした。
二人が家に戻ると、彼らとほぼ同時間に出て行った二人組が部屋の飾り付けを既に開始していた。
「遅いぞ!!」
「まあまあ。佐吉。あ、二人共、荷物置いたら、こっち手伝ってね」
「「分かった」」
二人は荷物を置きに台所へと向かう。そこでは、小西行長と加藤嘉明がケーキのスポンジにクリームを塗っているところであった。
「お、フルーツ買って来てくれたん?」
「感謝しろ」
清正と行長は仲が悪い。が、今日は忙しさが二人を喧嘩から遠ざけているらしい。
「感謝するから、そこ置いとき」
「はいはい」
二人は適当な場所に買い物袋を置いて、吉継達の手伝いに行った。辛そうな作業とはそれ程思わずに。
「お疲れ様」
「「……」」
それ程辛そうな作業にも見えなかったから、舐めていたらそうでもなかった。二人は肩で息をし、ソファーに座って、ぐったりしている。
「出来たよー……って、何、虎と市松はへたれてんの? なんかやらかしたん?」
「何でも無いよ」
吉継はけろりと言うので、行長は不思議に思いつつも料理を運び、それを吉継や佐吉――三成、嘉明が運ぶ。
その時、ガチャリと玄関の鍵が回る音がした。
「ただいまー買ってきたぞー」
現れたのは、片桐且元と脇坂安治。安治の手には、取っ手付きの箱が。
「甚兄、作兄。お帰りなさい」
まっさきに二人に駆け寄る嘉明。彼ら二人に一番懐いているのはこの中で一番末っ子な嘉明。そんな彼を可愛がっているのもこの二人であるから、仲が良いのは当たり前とも言える。
「二人とも時間ぴったりやん。さあ、食べよー」
綺麗に盛り付けられた料理に清正達が買ってきたフルーツをふんだんに盛り付けたフルーツケーキ。
全員一応は大人だからと、お酒も常備。
『かんぱーい!!』
どんちゃん騒ぎが始まった。楽しいのなら……良いとも言えるが、騒ぎすぎは逆に迷惑かもしれない……
「……飲みすぎた……」
一人窓辺にいて、少しだけ窓を開けて、火照った体を冷やす行長。グラスは空のまま暫くテーブルの上に置かれていた。
それ程お酒が得意ではないのに、空気に飲まれてついつい飲みすぎてしまった。傍に大酒飲みが二人もいれば余計にだ。
そうでなくても、この面子。三成以外はそこそこ強い。なったばかりの嘉明とてそこそこ飲んで、未だに素面なのだから。
三成は既にソファーで寝こけていて、誰かが気を利かせて毛布をかけてあげていた。
「おーい飲まんのか?」
「……もうのみたないねん」
そんな時に、清正に酒瓶持って近づいてこられりゃ、行長もたまらない。移動しようとしても、つかまってしまえばそれまでだ。
いっその事一発殴ってやろうかとも思ったが、折角のクリスマスまで喧嘩する事は無いと思って行長は耐え、突き出しかけた拳を引っ込める。
「何だ? やらんのか?」
「こんな時に喧嘩するのもなんやからなーやらん」
ぷいと顔を清正からそらせば、空から降るのは白い何か。
「ホワイトクリスマスってやつやねえ」
「本当に振るとはな……」
降ってきた雪は降る筈の無かった何か。降らせたのはきっと、「降って欲しい」と願った人々の祈り。
「「……メリークリスマス」」
二人の呟きはほぼ同時に空へと溶けた。
現パロでわいわいしている長浜子飼いが書きたくて……ネタ光臨で何時も以上の速さで書けましたよ(汗(普段早くて2,3日。遅くて4,5日。しかし、これは1日
……興味の違いで此処まで早くなるものなのかと本人がびっくりです(滝汗
ちなみにこれはクリスマスフリー小説で、12月末位まで配布してます。皆様どうぞ持ってってくださいませ!!
ならば、叶えてみせよう。耐えてみせよう。
クリスマスは喧嘩なし!
ゆっくりとした時間が流れていく人ごみの中、歩く人だけが進む速さが違うように感じる。
「……なんで俺達が買い物当番だよ……」
「つべこべ言うな。市松。さっさと済ませるぞ」
人ごみを歩くコートを羽織り、防寒対策ばっちりと言った福島正則と薄めのコートを羽織り、手袋をつけているだけの加藤清正。
電飾があちらこちらに飾られ、人ごみの中にはカップルが多い中、彼らは男二人、ただ目的地に向かって歩いていた。
「……なんで俺達が……」
「二回目だ。それ以上文句言うな」
「だってよお虎ー」
「じゃんけん負けたんだから文句言うな」
二人は――と言っても主に正則の方だが、愚痴をこぼしつつ、スーパーへと向かう。
「で、何買うんだっけ?」
「えーっと、苺に……」
二人はスーパーでメモに書かれたとおりの物を次々と買い物籠の中へと放り込んでいく。
「こんなもんか?」
「そんなものだろう」
二人は会計を済ますと、寒々しい黒い空の下へと戻った。
「うー……寒いな……こんなに寒いと雪でも降りそうだ」
「良いじゃないか。雪が降ればホワイトクリスマスだ」
雪を楽しみに待つ正則と寒ければもっと着込めば良いのにと思ってしまう清正。
そう今日はクリスマス。その為の準備に必要な物を買いに二人は寒い中歩いて此処まで来たのだ。
「天気予報じゃ降らないとは言ってたけどな」
「そうじゃなー降って欲しいなー」
何時までたっても子供な正則と、何処か冷めてる清正なのでした。
二人が家に戻ると、彼らとほぼ同時間に出て行った二人組が部屋の飾り付けを既に開始していた。
「遅いぞ!!」
「まあまあ。佐吉。あ、二人共、荷物置いたら、こっち手伝ってね」
「「分かった」」
二人は荷物を置きに台所へと向かう。そこでは、小西行長と加藤嘉明がケーキのスポンジにクリームを塗っているところであった。
「お、フルーツ買って来てくれたん?」
「感謝しろ」
清正と行長は仲が悪い。が、今日は忙しさが二人を喧嘩から遠ざけているらしい。
「感謝するから、そこ置いとき」
「はいはい」
二人は適当な場所に買い物袋を置いて、吉継達の手伝いに行った。辛そうな作業とはそれ程思わずに。
「お疲れ様」
「「……」」
それ程辛そうな作業にも見えなかったから、舐めていたらそうでもなかった。二人は肩で息をし、ソファーに座って、ぐったりしている。
「出来たよー……って、何、虎と市松はへたれてんの? なんかやらかしたん?」
「何でも無いよ」
吉継はけろりと言うので、行長は不思議に思いつつも料理を運び、それを吉継や佐吉――三成、嘉明が運ぶ。
その時、ガチャリと玄関の鍵が回る音がした。
「ただいまー買ってきたぞー」
現れたのは、片桐且元と脇坂安治。安治の手には、取っ手付きの箱が。
「甚兄、作兄。お帰りなさい」
まっさきに二人に駆け寄る嘉明。彼ら二人に一番懐いているのはこの中で一番末っ子な嘉明。そんな彼を可愛がっているのもこの二人であるから、仲が良いのは当たり前とも言える。
「二人とも時間ぴったりやん。さあ、食べよー」
綺麗に盛り付けられた料理に清正達が買ってきたフルーツをふんだんに盛り付けたフルーツケーキ。
全員一応は大人だからと、お酒も常備。
『かんぱーい!!』
どんちゃん騒ぎが始まった。楽しいのなら……良いとも言えるが、騒ぎすぎは逆に迷惑かもしれない……
「……飲みすぎた……」
一人窓辺にいて、少しだけ窓を開けて、火照った体を冷やす行長。グラスは空のまま暫くテーブルの上に置かれていた。
それ程お酒が得意ではないのに、空気に飲まれてついつい飲みすぎてしまった。傍に大酒飲みが二人もいれば余計にだ。
そうでなくても、この面子。三成以外はそこそこ強い。なったばかりの嘉明とてそこそこ飲んで、未だに素面なのだから。
三成は既にソファーで寝こけていて、誰かが気を利かせて毛布をかけてあげていた。
「おーい飲まんのか?」
「……もうのみたないねん」
そんな時に、清正に酒瓶持って近づいてこられりゃ、行長もたまらない。移動しようとしても、つかまってしまえばそれまでだ。
いっその事一発殴ってやろうかとも思ったが、折角のクリスマスまで喧嘩する事は無いと思って行長は耐え、突き出しかけた拳を引っ込める。
「何だ? やらんのか?」
「こんな時に喧嘩するのもなんやからなーやらん」
ぷいと顔を清正からそらせば、空から降るのは白い何か。
「ホワイトクリスマスってやつやねえ」
「本当に振るとはな……」
降ってきた雪は降る筈の無かった何か。降らせたのはきっと、「降って欲しい」と願った人々の祈り。
「「……メリークリスマス」」
二人の呟きはほぼ同時に空へと溶けた。
現パロでわいわいしている長浜子飼いが書きたくて……ネタ光臨で何時も以上の速さで書けましたよ(汗(普段早くて2,3日。遅くて4,5日。しかし、これは1日
……興味の違いで此処まで早くなるものなのかと本人がびっくりです(滝汗
ちなみにこれはクリスマスフリー小説で、12月末位まで配布してます。皆様どうぞ持ってってくださいませ!!
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